岩尾峠(いわおとうげ)は、滋賀県甲賀市甲南町杉谷と三重県伊賀市槇山を結ぶ峠。標高は290m。

1336年(建武5年)3月、北朝の小佐治基氏・国氏等と、信楽側から来た南朝の軍との戦場となった。

この峠は近くの息障寺への信仰とかかわり、近江と伊賀を分けるのではなく地域のつながりを強めていた。

岩尾山息障寺

縁起によると最澄が延暦寺の建立のため、岩尾山に材木を求めたところ、山の池に大蛇が棲みつき杣人の通行を妨げ、最澄が禁竜の法を唱えると大蛇は去り、木を刈り出すことができたと言われている。その恩に報いるため、霊岳に伽藍を建立し、池原延暦寺と称することになったと伝えられ、比叡山試みの寺とも言われている。

楼門近くの曼荼羅岩をはじめ、いたるところに巨石があり、古代の磐坐(いわくら)信仰の名残をとどめている。山岳宗教の聖地として栄え、また山伏・忍者の修練場であったと伝わる。岩尾山に屏風状の巨岩に不動明王が彫刻されてあることから、息障寺は「岩尾不動」や「槇山不動」と呼ばれ、近江・伊賀にわたって広く信仰を集めた。

1385年(至徳2年)と近くに刻まれている磨崖地蔵菩薩坐像(市指定文化財)、作風から室町時代初期と考えられる磨崖不動明王立像(市指定文化財)がある他、山中には多数の石像が配置されている。また、松尾芭蕉の句碑「行く春を淡海の人とをしみける 翁」がある。

近くの名所

  • 岩尾の一本杉 - 最澄が刺した箸が大きくなったと伝えられる。滋賀県指定の自然記念物。

注釈

参考文献

  • 木村至宏『近江の峠道ーその歴史と文化ー』サンライズ出版、2007年、60-63頁

関連項目

  • 日本の峠一覧

岩尾山・岩尾山西峰と岩尾池の一本杉 / まいまいさんの岩尾山の活動データ YAMAP / ヤマップ

長尾峠の最高地点のトンネル。くくれば富士山の勇姿が待っている cyclowired

岩尾山&岩尾池の一本杉🌲 / Hikkiさんの飯道山の活動データ YAMAP / ヤマップ

岩尾山・岩尾山西峰 / くまくまさんの岩尾山の活動データ YAMAP / ヤマップ

岩尾山・岩尾山西峰 / とよ吉さんの飯道山の活動データ YAMAP / ヤマップ